バーテンダーに聞いた!ガレーチョコレートに合うウイスキーとは?
チョコレートを食べる時に欲しくなるのが、チョコレートに合う飲み物ですよね。
コーヒーやホットミルクなど様々な飲み物がありますが、酸いも甘いも噛み分ける大人なら、
やっぱりウイスキーとのペアリングが最高にオシャレでカッコイイのでは。
今回は、現役バーテンダーの方に実際にガレーチョコレートを食べて頂き、
フレーバーに合わせた最高のウイスキーを選んで頂きました。
ガレーチョコレート、ミニバーに合う最高のウイスキーはこれだ!
今回協力してくださったのは、バーテンダーのTomomiさん。ウイスキーを飲み続けて20年。
もはやウイスキーなしには人生を語れない!と言い切る彼女が厳選した「チョコレート×ウイスキー」のマリアージュはこちら!
1.プラリネ・ノワール × アードベッグ
甘さを抑えたビターな味わいのダークチョコレートとプラリネのハーモニーは、 お酒にも合う香り高い味わいです。
このチョコレートに合うウイスキーが、「アードベッグ」です。
Tomomiさん:
アードベッグの口当たりは、最初少しぴりっとした刺激があり、その後には重厚感が現れる甘美な味わい。
フィニッシュはドライですっきり。タバコの香りにも似たスモークとエスプレッソコーヒーのフレーバーとともに、
深みのあるピート香が口一杯に広がります。
ビター系のチョコレートは、アードベッグのようにスモーキーかつピートの効いたウイスキーがよく合いますよ。
2.プラリネ・レ × グレンモーレンジ
ヘーゼルナッツプラリネとミルクチョコレートが一体になったような、 濃厚な味わいととろけるような口どけが絶品のプラリネ・レ。
このチョコレートに合うウイスキーは、「グレンモーレンジ」です。
Tomomiさん:
色は透明度のある黄色みがかったゴールド。軽やかで甘いオレンジの様な香りがするウイスキーで、
口に含むと柑橘系の香りが口の中に広がり、後に麦芽のクリアーな甘みが訪れます。
ライトボディながら繊細でフルーティーそして爽やかな甘さを印象付けます。
ミルクとナッツが濃厚な味わいのチョコレートには、爽やかでライトなウイスキーがピッタリです。
3.クリスティヤン・レ × リベット
クリスピープラリネ入りのミルクチョコレート。 パリッとしサクサク感で、プラリネチョコを楽しめます。
ライトなミルクチョコレートに合わせたいのが、「リべット18年」です。
Tomomiさん:
エレガントで複雑ながら、絶妙なバランスのウイスキーです。
熟したアプリコットの色相を含んだ金色が美しく、凝縮されたフルーツと花の甘美な香りが調和しています。
完熟した洋ナシに近い香りでしょうか。軽いオーク香をベースに、ファッジやスパイス、 オレンジの風味が絶妙に溶け合い、
ナッツの香ばしさの上にはちみつを想わせる豊かな味わいが重なり合います。
スパイスやナッツの香りのするウイスキーは、ライトなミルクチョコレートと相性抜群です。
4.カフェ・リエジョワ × ボウモア12年
風味豊かなコーヒームースを、ほろ苦いダークチョコレートでコーティングした、コーヒー好きにはたまらない大人テイストの味です。
コーヒーフレーバーのチョコレートによく合うウイスキーといえば、「ボウモア12年」です。
Tomomiさん:
ドライなスモーキー感と柔らかなフルーティー感の調和が見事なウイスキー。
香りは、スモークにレモンとはちみつの爽やかさと甘さが加わった絶妙なバランスです。
スコッチウイスキーの中で比較的癖が少なく、初心者にオススメのウイスキーでもあります。
しかし、その飲みやすさのなかに、個性的な潮の香もしっかり感じることができます。
味は、ダークチョコレートを思わせるようなあたたかみのあるコクがあります。
カフェ・リエジョワがもつコーヒーのロースト感が、ボウモア12年のもつスモーキーさやスパイシーさを秘めた味わいにぴったりなんです。
5.ピエモンテ・レ × タリスカー10年
イタリア・ピエモンテ産ヘーゼルナッツを使用したプラリネクランチをミルクチョコで包んだ、 ナッツの風味漂う香ばしい味わいです。
ミルクとチョコレートのバランスが絶妙な甘さのこちらのチョコレートに合わせるなら、「タリスカー10年」がいいでしょう。
【追記】2020年10月1日のブランドリニューアル以降、「ミニバー・ミルク・ピエモンテ」にはピエモンテ産以外のヘーゼルナッツも使われております。
Tomomiさん:
カラーは少し濃いめの琥珀色。酸味を伴うフルーティーな香りの中にペッパーを感じ、奥にピートをしっかりと感じるウイスキーです。口に含むと塩気や胡椒の香りが広がります。10年クラスのウイスキーの中ではフレーバーの強さが印象的で、飲みごたえがあります。ミルクチョコレートとナッツの甘みをいい具合に爽やかにしてくれるドライな飲み心地で、ミルク系チョコレートの油分をスッキリ洗い流してくれます。
6.ピスタッシュフレッシュ × ラフロイグ
ピスタチオフィリングを包んだホワイトチョコレート。
ピスタチオ独特のナッツの味が濃厚なホワイトチョコに溶け込み、口の中に2つの甘さが広がります。
ホワイトチョコレートは、ココアバターから苦味の主源となる褐色(チョコレート色)部分を取り除いて作るため、
甘さとカカオマスのカロいが前面に出てくるのです。これに合うウイスキーが「ラフロイグ」です。
Tomomiさん:
爽快なピート香や磯の香りを思わせる個性的な味わいで、世界中のウイスキー・ファンを魅了しつづけています。
味わいはオイリーで濃厚、やや塩っぽくてドライな後味といった強烈ですが、口当たりは滑らかです。
ラフロイグのピート香とホワイトチョコの香りがケンカするようなイメージを持たれるかもしれませんが、これが絶妙なバランスで調和。
濃厚なホワイトチョコレートが、ラフロイグ10年が隠し持つバーボン樽由来のバニラ香を引き出してくれるのです。
様々な種類のウイスキーを飲んできたバーテンダーだから知っている、最高のマリアージュ。
あなたが気になる組み合わせはありましたか?
いつもと気分を変えて過ごしたい夜は、チョコレート×ウイスキーのペアリングを試してみて下さいね。